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建築士の仕事とは?仕事内容、やりがい、実際の声を紹介!

「建築士とはどんな仕事なのだろう?」と、漠然とした疑問をお持ちではありませんか?建物の設計から工事監理まで、私たちの暮らしを支える重要な役割を担う建築士の仕事は、専門的かつ業務も多岐にわたります。

この記事では、建築士の具体的な仕事内容や必要な資格の種類、建築士に向いている人や、住宅店舗等の総合プロデュース等を行う「株式会社エムアンドエムプロデュース」で実際に建築士として働いている方のやりがいや大変さの声もご紹介します。

建築士とは?

建築士とは、国家資格を持つ設計・工事監理の専門家です。住宅から病院・商業施設など、多様な建築物の安全性・機能性・美しさを実現します。

仕事はお客様のヒアリングに始まり、敷地条件や予算を踏まえて法令適合の設計を行い、現場で図面どおりに進んでいるかを確認する工事監理まで担います。

建築士は建築士法に基づく高度な知識と倫理観が求められ、利用者の安全や快適性はもちろん、都市景観や地域の発展にも貢献しています。

建築士制度国土交通省が所管し、公益社団法人 日本建築士会連合会公益社団法人 日本建築家協会などが職能向上を支援しています。環境配慮やユニバーサルデザインなど時代のニーズに応えながら、より良い建築空間を創り続けています。

建築士の資格の種類

建築士の仕事に就くためには、国家資格である建築士資格の取得が必須です。この資格は、建築物の設計や工事監理を行う専門家としての能力を国が認めるものであり、建築物の安全確保と品質向上に不可欠な役割を担っています。

建築士資格には、その設計・工事監理できる建築物の規模や構造、用途によって、主に「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3種類があります。

それぞれの資格は、建築士法に基づき定められており、担当できる建築物の種類や規模が異なります。

一級建築士

一級建築士は、建築士法に基づき国土交通大臣の免許を受けすべての建築物の設計・工事監理を行うことができる国家資格です。

超高層ビルや大規模な商業施設、公共施設、病院、学校など、規模や構造、用途に一切の制限なく、あらゆる建築プロジェクトに携わることができます

そのため、非常に高度な専門知識と技術が求められ、建築業界における最高峰の資格と位置づけられています。

一級建築士は、建築物の安全性や機能性、意匠性、経済性など、多岐にわたる要素を総合的に判断し、プロジェクト全体を統括する役割を担います。その責任は大きく、社会貢献度の高い仕事と言えるでしょう。

二級建築士

二級建築士は、建築士法に基づき都道府県知事の免許で業務を行う国家資格で、主に戸建住宅小規模建築設計・工事監理を担います。

扱える範囲は、RC造(鉄筋コンクリート造)・S造(鉄骨造)・石・れんが・CB造(コンクリートブロック造)で延べ500㎡以下、または延べ1,000㎡以下(※高さ13m超・軒高9m超・3階以上は除く)の建築物です。

一級建築士と比べて設計できる建築物の規模に制限があるものの、地域の設計事務所工務店、ハウスメーカーで活躍することが多く、生活に身近な建物づくりに直接貢献できるやりがいの大きい仕事です。

木造建築士

木造建築士は、建築士法に基づき都道府県知事の免許を受け木造建築物に特化して設計・工事監理を行うことができる国家資格です。

具体的には、木造建築物で延べ面積が300㎡以下、かつ2階建て以下の建築物の設計・工事監理を行うことができます。

日本の伝統的な建築様式である木造建築の専門家として、地震に強く、環境に優しい木造住宅や小規模な店舗などの設計に携わります。木材の特性を深く理解し、その魅力を最大限に引き出すとが求められる、専門性の高い仕事です。

近年、環境意識の高まりから木造建築が見直されており、木造建築士の需要も高まっています。

このように、建築士を持っていることで、仕事の幅が広がります。

建築士の仕事内容

建築士の仕事は、単に建物を設計するだけでなく、お客様の夢を形にし、その実現をサポートする多岐にわたる業務を含みます。

設計

建築士の仕事の中でも、最も創造的で専門性が求められるのが設計業務です。
お客様の要望をヒアリングし、法的規制や周辺環境を考慮しながら、安全性、機能性、意匠性を兼ね備えた建物を具体化していきます。

設計は、大きく「基本設計」と「実施設計」の二段階で進められます。

基本設計

基本設計は、プロジェクトの骨格を決める重要な段階です。施主と対話を重ねて要望を整理し、敷地条件や建築基準法・都市計画法などを調査のうえ、コンセプトとデザイン方針を確定します。

あわせて概算工事費を提示してイメージを共有し、ここで方向性を固めることが、その後の設計・施工を円滑に進める鍵になります。

実施設計

実施設計は、基本設計を基に工事用の詳細な設計図書作成する工程です。構造計算に基づく構造図、電気・給排水・空調の設備図、建具表・仕上表、各種詳細図など、数百枚に及ぶ図面・仕様を確定します。

これらは施工会社の見積・現場施工の指示書となり、同時に設計図書としても用いられ、建築士が作成と手続きを担います。

工事監理

工事監理とは、設計図書通りに工事が行われているかを確認し、建物の品質と安全性を確保するための重要な業務です。建築士は、お客様の代理人として現場に立ち会い、施工状況をチェックします。

具体的には、基礎工事、躯体工事、仕上げ工事など、各工程の節目に現場に赴き、図面や仕様書との照合を行います。必要に応じて施工会社に対して指示や是正を求め、品質の確保に努めます。

また、工事の進捗状況をお客様に定期的に報告し、疑問点や変更要望があれば、施工会社との調整役も担います。

工事の最終段階では、竣工検査を行い、建物が設計図書通りに完成しているかを確認し、お客様への引き渡しをサポートします。

設計・工事監理以外の仕事

建築士の仕事は、設計と工事監理が中心ですが、それ以外にも建築プロジェクトの成功に欠かせない多岐にわたる業務を担っています。

  • 企画・コンサルティング
    お客様の土地活用や事業計画の相談に応じ、「どのような建物を建てるのが最適か」「資金計画はどうするか」といった初期段階のコンサルティングを行います。法規調査や市場調査も行い、プロジェクトの実現可能性を探ります。リノベーションやコンバージョン(用途変更)の企画提案もこの範ちゅうに含まれます。
  • 法規関連業務
    建築確認申請以外にも、特定行政庁への各種許可申請(開発許可、用途変更許可など)や、多岐にわたる法令への適合性確認と手続きを行います。
    これらの申請業務は専門知識を要するため、建築士がお客様に代わって行います。
  • 契約関連業務
    設計監理契約の締結はもちろん、工事請負契約においても、お客様が不利にならないよう、契約内容の確認やアドバイスを行います。適切な契約書の作成や条件交渉のサポートも重要な役割です。
  • 維持管理・保全
    建物が完成した後も、その価値を維持し、長く安全に使い続けるためのサポートを行います。定期的な点検や診断、修繕計画の立案、改修工事の設計・監理など、建物のライフサイクル全体にわたるサポートを提供します。
  • 調査・診断
    既存の建物の耐震診断や劣化診断を行い、その安全性や健全性を評価します。老朽化した建物の改修や耐震補強の必要性を判断し、具体的な計画を提案します。
    災害時には、被災建物の応急危険度判定なども行い、社会貢献も果たします。

このように、建築士の仕事は多岐にわたりますが、そのぶん、多くのやりがいを感じられる職業でもあります。

「株式会社エムアンドエムプロデュース」で働く建築士のやりがい・大変さ

住宅店舗等の総合プロデュース等を行っている「株式会社エムアンドエムプロデュース」で、実際に建築士として働いている方の「やりがいや大変さ」について、生の声をご紹介します。

建築に興味あり、モノづくりが好きな方や仕上がりに達成感を感じるような方、これから建築士の仕事を目指している方は、参考にしてみてください。

やりがい

現場管理の仕事は、着工までの前準備や工事期間中の管理(工事進捗管理・予算管理)がメインとなります。

工事全体の舵取役の様な立場となるので、やりがいもありますが、もちろん大変な事もたくさんあります。しかし、周りの先輩方々や協力業者の方々にも相談したりアドバイスをいただいたりしながら、完工まで辿り着いた時は、大きな達成感を感じます!

大変さ

知識や経験が及ばないことで、自分自身で解決できない問題点は日々発生します。
周りの諸先輩方に助言をいただきながら、問題解決に向けて進めていく作業は大変ではありますが、同時に自身の成長を感じられる瞬間でもあります。

建築士に向いている人

建築士の仕事は多岐にわたり、専門性の高い知識とスキルが求められますが、その人が持つ資質や性格がこの職業で成功し、やりがいを感じる上で重要となります。

そこで、建築士に向いている人を以下にまとめてみました。
以下で紹介した以外にも建築関連に興味あり、モノづくりが好きな方」「仕上がりに達成感を感じるような方」も建築士に向いていると言えるでしょう。

特徴

概要

現場での具体例

論理的思考力と問題解決能力

安全・機能・コスト・法規など多要素を整理して最適解を導くことができる。突発的な課題を冷静に分析して解決する力がある。

予期せぬ配管干渉を発見→納まり再検討し、仕様変更を即時提案する。

空間認識能力と創造性

2D図面から3D空間を正確にイメージし、価値・機能・美しさを組み入れられる。

パースや模型で、クライアントの曖昧な要望を具体化する。

コミュニケーション能力と協調性

多職種と連携し、合意形成を行うため、傾聴・説明・調整が得意。

施主要望を職人へ正確に伝達する、役所協議や施工者調整を円滑に行う。

強い責任感と倫理観

利用者の安全と公共性を最優先に、法規を遵守する。

耐震・防火要件の遵守、リスクがあれば設計を差し戻しする。

学習意欲と探求心

法改正・新技術・環境配慮に継続的にアップデートを行う。

省エネ基準・新素材・施工法をキャッチアップし、提案に反映する。

細部へのこだわりと注意力

ミリ単位の精度・ミス防止のための丁寧なチェックを行う。

納まり図・数量・仕様書を多段階で照合し、是正記録を徹底する。

建築士になるには

建築士として活躍するためには、国家資格である建築士免許の取得が必須です。

建築士資格取得までの一般的な流れ

建築士になる道のりは概ね次の順序で進みます。

  • まずは、受験資格を満たす(大学・短大・高専・専門学校などで指定科目を履修するなど)
  • 建築士試験(学科+製図)に合格
  • 合格後、免許登録までに所定の実務経験年数を満たす(区分・学歴で年数は変わる)
  • 登録して建築士に
    • 一級:国土交通大臣に登録
    • 二級・木造:都道府県知事に登録

つまり、「勉強→試験合格→(建築士登録前に)実務経験→登録」という流れが一般的です。

よくある質問

建築士とはどんな仕事?

建物の設計と工事が設計図通りかを確認する工事進捗管理・予算管理が主な業務です。施主様の要望を聞き取り、それを基本・実施設計にまとめます。その際、コスト、性能、デザインのバランスを最適化しながら、建築基準法などの法令に対応した設計図書を作成し、建築確認申請の手続きを行います。

また、工事が始まってからは、現場で設計図通りに工事が進んでいるかを確認し、品質のチェック不備があれば是正を求め、その記録を残すなども行います。

建築士に向いている人は?

課題解決が好きで、対話を通じて施主様の真意を引き出せる人です。
法規・構造・設備を横断して最適解を組み立てる思考力と、数字にも図面にも強い基礎力が求められます。現場では状況に応じて柔軟に対応しつつ、記録と説明を丁寧に積み重ねる粘り強さも重要です。

さらに、デザイン性・機能性・コストのバランスを見極め、現実的で納得感のある提案にまとめられる人が向いています。

株式会社エムアンドエムプロデュースでは建築士を募集しているの?

現在、「株式会社エムアンドエムプロデュース」では建築士の資格者は優遇させていただいておりますが、未経験者・資格未取得者の方も募集しております。

まとめ

この記事では、建築士の仕事内容から資格の種類、やりがい、そして目指し方まで、ご紹介しました。

建築士は、単に建物を設計するだけでなく、その建物の安全性や機能性、美しさを追求し、人々の暮らしや社会の発展に貢献する非常に重要な役割を担っています。

一級建築士、二級建築士、木造建築士といった資格は、それぞれの専門分野において、建築士としての信頼と活躍の場を大きく広げるための重要なステップとなります。

東京都小金井市に本社を構えるリフォーム会社「株式会社エムアンドエムプロデュース」では、住宅や店舗といった“人の暮らしや営みの場”を、プロデュース・設計・施工・メンテナンスまで一貫して手がけております

設計・施工・現場管理といった、それぞれのプロフェッショナルが協力し、一つのチームとして一つの空間を創り上げています。

現在、「株式会社エムアンドエムプロデュース」では、「工事部(住宅・店舗現場管理)」募集 しています。

建築士・施工管理技士などの資格をお持ちの方は優遇させていただきますが、未経験社・資格未取得者の方でも「建築に興味があってモノづくりが好きな方」「仕上がりに達成感を感じるような方」も、ぜひご連絡ください!

弊社には、新入社員研修スキルアップ研修などの研修制度があり、資格取得のバックアップを行っております。本記事を読み、少しでも興味を抱いた方は、ご連絡をお待ちしております。